環境報告書2018

化学物質の管理

化学物質の管理の改善

 作業者の安全や健康への配慮及び環境負荷低減に向けて、化学物質管理の改善に注力しています。取り組みの事例についてご紹介します。

 
●化学物質の登録に関するしくみの効率化
 まず初めに化学物質登録について説明します。
 社内の事前評価制度である「安全環境審査」において、新規化学物質のみならず生産設備の導入、工事、廃棄物の排出及び安全上問題と思われる非定常作業などについて審査しています。化学物質の使用に関しては、運搬や保管、取り扱い、廃棄、その他の必要な情報を記入した自社様式の「化学物質安全管理票」を作成し審査を実施します。
 ここで、審査に合格し登録することにより購入が可能となります。
 (下図を参照願います)。

■安全環境審査による新規化学物質事前評価フロー
JAE において「安全環境審査」は、2017年度に、リスクアセスメントも含めた安全環境審査の完全電子化を行い、2018年4月から運用開始しました。
 この完全電子化により審査の効率化が図られ、今後、化学物質の迅速な登録が見込まれます。

化学物質登録品種の監視

国内生産拠点の化学物質の品種の推移は下記グラフの通りです。JAEの品種が他生産拠点に比べて多い理由は、生産だけでなく開発工場でもあり実験的な化学物質の利用が多いためです。引き続き不要な化学物質の品種の削減や次項に示す化学物質使用量の削減を積極的に推進していきます。

化学物質使用量の削減

前年度に引き続き2017年度も、環境負荷を低減していくために、国内生産拠点毎に対象物質を選定し、化学物質使用量の削減を目指して継続して活動してきました。2017年度の化学物質削減活動の主な項目は以下の通りで、今後も化学物質使用量の削減を目指して活動していきます。
JAE:金めっき析出量削減による省金
    生産合理化等による登録物質の削減、代替え、有機溶剤の削減
HAE:連続金めっきの新調頻度見直しによる劇物・特定化学物質に該当する薬品の削減
    再めっき削減による劇物・特定化学物質・PRTR物質に該当する薬品使用量の削減
    3価クロム廃液処理に使用する薬品の削減
YAE:パーツクリーナー購入量の削減
SAE:NC旋盤切削油の変更による環境負荷の軽減
 

PRTR情報

PRTR(※マウスを置いて定義をご覧ください) 法の化学物質について、国内生産拠点の取扱量合計値の推移を下記グラフに示します。
 PRTR対象物質への対応として、引き続き取扱量の傾向把握に努めていきます。

VOC情報

VOC(※マウスを置いて定義をご覧ください) 関係物質の大気排出量について、国内生産拠点の大気排出量合計値の推移を下記グラフに示します。
 今後も引き続き継続監視しに努めていきます。