環境報告書2016

グリーン調達の推進

グリーン調達の状況

◆2015年度の活動状況(活動結果)
 欧州ではRoHS指令の制限物質が6物質から10物質へ追加され、またREACH規則では現在160を超える物質が対象となり、今後も増加していく等、製品含有化学物質規制は、年々厳しくなってきています。
 その中でRoHS指令の制限物質に新たに追加された4物質への対応に向け、ワーキンググループを立上げ、サプライチェーンを含む素材、生産工程、システム管理の見直しを行っています。
 また、含有化学物質の管理や環境保全体質確立の為、お取引先と協力し以下の取組みを実施しています。
  • お取引先への「グリーン調達ガイドライン」の提示
  • 定期的な環境品質確認の実施
    2015年度は、国内、海外合計で400社を超えるお取引先に対し実施しました。
  • 二次以降のお取引先への対応
    特に含有化学物質の管理が必要であると考えられる工程を担当されている場合には、一次取引様と共に環境品質確認を実施しています。

◆航空電子グループにおける取組みの内容
① 環境アドバイザー認定制度
 2004年度より、お取引先の環境品質確認を担当する「環境アドバイザー」認定制度を導入しています。
 この「環境アドバイザー」は、決められた内容の教育を受け、試験に合格した者のみ認定されます。2015年度の認定者は以下の通りです。
  ★新規認定者: 30名、 ★更新認定者: 80名 (任期中:約230名)
 その結果2016年3月末で国内/海外合せて約340名の「環境アドバイザー」が、
各地のお取引先の環境品質確認を行っています。

環境品質確認活動の変遷(概算値)
  2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
環境アドバイザー
(人数)
320名 330名 330名 340名
環境品質確認
(実施社数)
380社 400社 410社 430社

②環境品質管理体制の構築
 受入/出荷検査等で使用する為、国内/海外生産工場に蛍光X線分析装置を設置し、環境不具合品を入出荷しない管理体制を構築しています。
 また、顧客および法令に定められた情報提供に対応する為、独自の環境データベースで化学物質含有データを管理しています。
③環境品質内部監査制度
 航空電子グループが製品含有化学物質管理を適切かつ効率的に運用しているかを「環境アドバイザー」がJAMP発行の「製品含有化学物質管理ガイドライン」チェックシートを用いて、毎年1回内部監査を実施し確認を行っています。
④お取引先様とのコミュニケーション
 環境品質向上のためには、お取引先における環境管理システムの構築、化学物質含有データの提供等、相互信頼に基づいた協力体制が不可欠となります。
 前年同様2015年度も、コミュニケーションの機会として、お取引先との信頼関係構築を目的とした「新春懇親会」を開催しました。
 また、主要お取引先に対して「調達方針説明会」を開催する等、継続して強固なパートナーシップを築いています。
 
【写真1:環境アドバイザー教育】
【写真2:調達方針説明会】