環境報告書2015

地球温暖化対策

 地球温暖化対策は世界的な重要課題であり、より一層の取り組みが求められています。航空電子グループでは「環境意識の啓発」「生産系での対策」「工場施設での対策」を3つの柱として、地球温暖化対策に取り組み、環境活動において目的・目標に掲げて取り組んでいます。

国内航空電子グループのCO2排出量

 2014年度の国内航空電子グループのCO2総排出量は72,664トンとなり前年度比で12.4%増加しました。
 温室効果ガス排出量の主な増加の要因は、コネクタの主要生産拠点であるHAEサイト及びYAEサイトにおける生産体制強化によるものです。


※電力使用によるCO2換算係数は、電気事業連合会公表値を使用し、2014年度は2013年度実績
(0.570 ton-CO
2/MWh)を使用しています。

電機・電子業界の統一目標への対応状況

 国内航空電子グループは、電機・電子業界の「低炭素社会実行計画」に参画し、
「2020年に向けて、エネルギー原単位改善率年平均1%」
を目標として活動を推進しています。

生産の増加に伴い、エネルギー総使用量は増加していますが、全サイトにおける地球温暖化対策への取組みによりエネルギー使用の原単位(※マウスを置いて定義をご覧ください)は改善されています。2014年度のエネルギー原単位改善率は8.98%と順調に推移しています。
 

東京都の「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」への対応状況

 昭島事業所は温室効果ガス排出総量削減義務の対象であり、2015年度から2019年度の第二計画期間は平均で15%の削減義務が課されています。
2014年度の排出量は基準排出量からおよそ23%減となり、当初計画以上の削減を行うことができました。第一計画期間中の超過削減量は全て第二計画期間へバンキングする予定です。

2014年度 省エネ事例

【生産系の省エネ事例】
●成形機の省エネ
成形機シリンダーへの断熱カバー取付

【工場施設の省エネ】
●省エネ型エアーコンプレッサーへの更新


●外灯の省エネ
水銀灯
LED灯へ取替え(20灯)

●常時点灯照明の省エネ
誘導灯のLED式への取替え

地球温暖化対策に関する啓発活動

2014年度は以下の啓発活動を実施しました。
 

(1) 環境月間(6月1日~6月30日)
  環境月間の周知と各種環境月間行事をそれぞれのサイトで実施しました。

(2) 省エネに関する環境教育
  国内航空電子グループの全従業員に対して、eラーニングを実施しました。
(詳細は環境教育の項参照)

(3) クールビズ、ウォームビズ
  クールビズ(5月7日~10月31日)
  ウォームビズ(11月1日~ 3月31日)

(4) 節電ライトダウンキャンペーン参画(6月21日、7月7日)
①6月21日:夏至ライトダウン(ブラックイルミネーション)
②7月7日:七夕ライトダウン(クールアース・デー)

(5) ノーカーデー、エコドライブ講習
①ノーカーデー
日本航空電子工業株式会社昭島事業所では自家用車通勤の従業員が、地球温暖化対策の一環として、年間を通して月2回を目標にノーカーデーを継続して取組みました。
14年度マイカー通勤者    延べ2944名(平均245名/月)
14年度2回以上/月実施者 延べ 737名(平均61名/月)
14年度CO2削減量    20.53ton-CO2
            (ノーカーデー実施による年度累積削減量)
②エコドライブ講習
各国内拠点で環境管理活動の一環としてエコドライブ講習会を開催しました。
 

エコドライブ講習風景