環境報告書2015

持続可能な社会の形成に向けて 社長 小野原 勉

環境経営について

    私たちは、自然環境や生物多様性を尊重した企業活動を推進しています。
 企業活動を行う上では、とりわけ地球温暖化対策をグローバルかつ喫緊な環境課題であると認識しています。
 近年、国内外で気候変動の影響による大きな自然災害が発生するなど、地球温暖化への対応は企業の重要な責務のひとつであると考えています。
 航空電子グループは、より良い商品をお届けするとともに企業活動で発生する環境への負荷を低減していくことで、社会に貢献して行きたいと考えています。

社長 小野原 勉

環境活動への取組について

    当社の環境管理活動では、企業の社会的責任(CSR)の中で、自らの生産活動に於いて絶対に公害を出さないという基本的な取り組みから、地球温暖化対策は言うまでもなく自然界全体を意識した生物多様性などの新たな課題への対応も問われています。航空電子グループは、これらの課題を環境方針で明確にして活動を推進しています。
    地球温暖化対策ではエネルギーの使用が大きく影響します。当社では、これまでの取り組みとして、新設工場でのLED照明導入や効率的な空調設備の採用、既設工場における省エネ型設備への転換や照明、誘導灯のLED化など着実な施策にも努めました。また、ものづくり工程の生産性を高めることで、使用エネルギーの効率化を図りました。今後も引き続き、環境負荷低減に向け取り組んでまいります。
    その他の環境活動では、法規制の順守徹底、グリーン調達の推進、環境配慮型の商品設計、化学物質・素材及び廃棄物の削減などにも取り組み、総合的な環境負荷低減に努めています。その中で、2014年度のトピックスとして、暖房用ボイラーの廃止を促進することにより、排出される大気汚染物質を大幅に削減することができました。
    社員の環境教育では、地球温暖化への対策・適応の緊急性についての理解を深めるべく省エネ教育を定期的に実施しており、社員教育プログラムとして定着させています。
    環境経営のシンボルとして2004年に開設した航空電子グループの森は、10周年を迎えました。当初の森林保護、水源の涵養などの目的に加え、生物多様性も活動の意義に盛り込み、現地で森林保全活動を行うという体験型学習を通して社員の環境意識の醸成を図っており、今後も航空電子の環境活動の拠り所として育んで行きたいと思います。
    航空電子グループは、環境に優しいものづくりを実践することで、企業活動と環境保護の両立を図ってまいります。
    今後とも皆様のご支援、ご理解をお願い申し上げます。
社長 小野原 勉