環境報告書2019

製品への環境配慮

製品への取り組み

 製品の製造、使用、及び廃棄の各段階における環境負荷を低減するため、設計段階から環境へ配慮した取り組みを進めています。
 製品設計においては、有害性の低い材料の使用や製品の省電力化を進め、金型設計においても成型材料の利用率向上や金型の長寿命化などに取組んでいます。
 以下に各製品における環境配慮について紹介します。
 

環境配慮型製品の例

●コネクタ事業
V2G用コネクタ KW03シリーズ
(V2G:Vehicle to Grid)

 

(1)    再生可能エネルギーの利用拡大
本製品を適用するV2Gシステムは、電気自動車の大容量の蓄電能力を社会全体で活用するものであり、不安定な再生可能エネルギー(太陽光発電や風力発電など)の出力変動吸収に役立てることができ、それら環境負荷の少ない新エネルギー源の利用拡大に繋がります。
(2)    エネルギー利用効率の向上
本製品を適用するV2Gシステムの利用により、電力需要の少ないタイミングで充電した電力を需要の高い時間帯に利用することで、効率良くエネルギーを活用できます。
(3)    省資源化設計
従来のEV急速充電用コネクタに比べ、本体を小形・軽量に設計し、且つ最も素材を使用するケーブルの細径化を図り、構成する素材の量を削減しました。また可能な限り急速充電コネクタとの部品共通化を図り、設備製作を削減しました。
(4)    環境対応仕様
構成材料はRoHS指令に対応し環境に配慮しました。

●インターフェース・ソリューション事業
車載用フィルムセンサ(TC23シリーズ)

 

(1)   製品構造による省資源化
タッチパネルのセンサ部分を、従来のガラス素材からフィルム素材へ変更し本体を軽量化しています。
(2)   希少金属(レアメタル)の使用低減
従来のガラスセンサでは、センサの電極に希少金属(レアメタル)を使用していますが、高精細印刷技術を用い、希少金属を使用しない電極形成を行っています。