サーボ向けコネクタ「JN6」の特徴と使用方法・産業用モーターの小型コネクタもご提案
電気で動くサーボモーターや産業用モーターの普及と共に、モーターの性能を高めるコネクタの必要性も高まっています。こちらでは、日本航空電子工業株式会社がご提案する小型サーボモーター用JN6 コネクタの特徴、使用方法についてご紹介します。日本航空電子工業株式会社では、様々な種類のサーボ向けコネクタ・産業用モーターのコネクタをご提案いたします。
JN6 コネクタの特徴
JN6 コネクタは、小型モーターへの搭載を考慮し、小型化及び取り扱い性を重視した製品です。端子構成は、電源(U・V・W相の3極)とアース(1極)を想定した設定としています。
- 小型低背:プラグ寸法:幅24.5mm×全長28mm×高さ13mm
- オールプラスチック:軽量・ローコスト
- 簡易配線:圧着結線、ソケットコンタクトの簡易装着
- 防水性能:IP67(コネクタ嵌合時)
- 嵌合補正:プラグとレセプタクルの位置ずれを吸収して嵌合
- 嵌合固定:プラグをモーター本体にネジ止めにて確実に固定
1.低背コンタクト形状
製品高さをより低くするため、接触部に対して電線圧着部を斜め方向に配置したコンタクトを新たに開発しました。図4にプラグ用ソケットコンタクトを、図5にコンタクト配線状態図を示します。
コンタクトは接触部分と圧着部分にて構成されていますが、従来のコンタクトでは接触部と圧着部が一直線上に配置されており、この形態ではコンタクト全長を短くするのに限界がありました。また、嵌合面に対してケーブル引出口を90°回転させたアングルタイプのプラグへ配線する場合、アングル形状に合わせてケーブルを折り返すため、コネクタ内部には折り返す分のスペースを確保しておく必要もありました。
JN6 コネクタでは、コンタクトの接触部に対し、圧着部を斜め方向に配置することで、コンタクトの全長を短くしています。また、コンタクトに結線したケーブルがあらかじめ斜め方向に引き出されるため、配線時にケーブルを折り返す必要がなく、コネクタ内部のスペースを小さくすることが可能となりました。これらにより、コネクタの低背化が実現しています。
コンタクトはプレス成形品で、バラまたはリール状にて供給されます。バラの場合は手動圧着工具、リール状の場合は半自動圧着機を使用し、容易で安定した結線作業を行うことができます。

2.簡易コンタクト挿入方式
二体構造のインシュレータは図6のように回転しながら開閉する構造となっています。
ベースインシュレータに、結線したコンタクトを並べて挿入し、カバーインシュレータを閉じてロックさせることで、ソケットコンタクトの保持が一括で完了します。ソケットコンタクトの保持方法を図6に示します。
従来はインシュレータあるいはコンタクトに保持機構を設け、1本ずつコンタクトをインシュレータへ保持させていましたが、本構造により一括での保持が可能となりました。また、アングル形状のコンタクトをベースインシュレータとカバーインシュレータで挟み込んで保持させる構造のため、従来品に比べ強固なコンタクト保持力が得られています。

3.コネクタの嵌合ズレ吸収構造
レセプタクルのコンタクトはバー形状となっており、ソケットコンタクトとの接触面を大きくとることができる構造となっています。そのため、図7に示すように、コネクタの嵌合時のズレにより、ソケットコンタクトが上下、前後に移動しても、バーコンタクトとの接触状態は変わらず、安定した接触性能が確保されます。この構造により、コネクタの嵌合時のズレ量として、上下方向に±0.3mm、前後方向に±0.5mmを許容することが可能となり、モーター側基板の設置位置の精度に余裕をもたせることができます。

4.防水構造
プラグはモーター本体に直接ねじ止めして固定する嵌合方式となります。プラグにはゴム製のガスケットが装着されており、このガスケットをモーター本体に押し付けることでコネクタ嵌合部の防水シールを行います。ガスケットのシール構造を図8に示します。
また、プラグとケーブル間の防水シールにはゴム製のブッシングを使用しています。グランドナットの締付によってブッシングが圧縮変形し、ケーブルとコネクタに密着してシールする構造となります。ブッシングのシール構造を図9に示します。
これらの防水シール構造により、コネクタ嵌合時においてIP67相当の防水性能を満たしています。

5.優れた耐油性
モーターは主にFA機器等に用いられますが、工場内に設置される場合、切削油等がコネクタ部にかかるケースが想定されます。そこで、JN6 コネクタでは防水性能の他、耐油性能も考慮した設計となっています。
シール用部材には耐油性と耐熱性に優れたゴムを用いており、高熱の油に対してもシール性を失うことはありません。様々な切削油にて耐油試験を行っておりますが、防水性能に問題は無く、良好な耐油性が得られています。
6.コンタクト接触性能
接触端子であるコンタクトは信頼性の高い金めっきを施しています。ソケットコンタクトは2枚バネ構造で、相手側のバー状のコンタクトを挟み込むように接触します。
ソケットコンタクトが上下、前後および回転方向にズレを生じた場合でも、安定した接触が保たれるコンタクト構造となっています。

JN6 コネクタの使用方法
レセプタクルは基板接続してモーター本体にモールドインにて固定します。プラグを嵌合し、モーター本体へネジ止めにて固定し、コネクタの接続が完了となります。
図12にモーターへのコネクタ設置状態図を示します。
コネクタの配線方法は表2の通りとなります。No.4のアース端子は、基板を介してモーター内の金属部分へ接続しアースをとる構造となります。

サーボ向けコネクタ・産業用モーターの小型コネクタなどをご提案 日本航空電子工業株式会社
今回のJN6 コネクタで小型サーボモーターに対応する製品開発を行いましたが、今後も様々なニーズに対応すべく、本製品の仕様を基にバリエーション展開(極数、結線方法、ケーブルサイズ)を検討し、製品展開を推進していく方針です。
日本航空電子工業株式会社は1950年代にスタートしたものづくりの実績を生かし、サーボ向けコネクタや産業用モーターのコネクタなど、様々な種類のコネクタをご提案しています。用途に合わせたベストなコネクタ選びもお気軽にご相談ください。
日本航空電子工業株式会社の製品について
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サーボ向けコネクタ「JN6」をお求めなら日本航空電子工業株式会社へ
会社名 |
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創業 | 1953年8月20日(昭和28年) |
資本金 | 106億90百万円 |
代表者 | 代表取締役会長 小野原 勉 代表取締役社長 村木 正行 |
本社住所 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目21-1(渋谷ソラスタ) |
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