環境報告書2011

グリーン調達の推進

 サプライチェーン全体としての環境保全体制確立のため、航空電子グループ全体で共通の基準である「グリーン調達ガイドライン」をお取引先に提示し、環境管理システムの構築の推進、製造工程で使用を規制する環境影響物質の管理、および製品への含有を禁止、回避あるいは管理することをお願いし、お取引先と弊社で一丸となって有害化学物質の管理を実施しています。
 また、これら実施状況を確認するため、すべてのお取引先に対し定期的に環境品質確認を実施し、特に環境保全体質確立のため重要と考えられる工程を担当されているお取引先に対しては、二次以降のお取引先であっても環境品質確認を実施しています。
 この環境品質確認につきましては、年度毎に環境管理計画を立て、進捗状況を管理しています。
 2010年度の環境管理計画に対する実績は次の通りであり、目標値を超える成果を達成しています。
 2010年度環境品質確認実施取引先数:目標値196社に対し、実績224社

環境アドバイザー認定制度

 航空電子グループでは、お取引先の環境品質確認を担当する「環境アドバイザー」認定制度を2004年度に導入しています。
 この制度では、決められた内容の教育を受講し、試験に合格した者のみを「環境アドバイザー」に認定し、2010年度は国内/海外合せて47名の新「環境アドバイザー」が誕生しました。
 その結果2011年3月末で国内/海外合せて約300名の環境アドバイザーが各地のお取引先の環境品質確認を行っています。 

製品への化学物質含有を管理する仕組み

 コネクタ等の新規開発品につきましては、環境対応確認と設計への反映のため、保証書・分析データ等を入手し、独自の環境DBで管理しています。
 また、国内・海外生産工場に蛍光X線分析装置を設置し、受入検査・初回品検査等で有害物質の分析を行い、環境不具合品を入出荷しない管理体制を構築しています。 

 更に、環境品質管理体制の構築状況を確認するため、2006年度からJAEグループ内全体で毎年度内部監査を実施し、2010年度の監査では、環境品質に関する体制、運用ともに充実してきていることを確認しました。
 今後、更なる向上を行っていくためにも、より厳しい監査を行い、システムのスパイラルアップに努めます。 

お取引先とのコミュニケーション

 環境品質向上のためには、お取引先と長期にわたる信頼に基づいた体制の構築が、必須となります。
 2010年度は、コミュニケーションの機会として、お取引先と相互の強みを生かした関係構築を目指し、「新春懇親会」を開催しました。
 また、主要お取引先に対して「調達方針説明会」を開催する等、強固なパートナーシップの構築を図っています。 
調達方針説明会