環境報告書2017

製品への環境配慮

製品への取り組み

 製品の製造、使用、及び廃棄の各段階における環境負荷を低減するため、設計段階から環境へ配慮した取り組みを進めています。
 製品設計においては、有害性の低い材料の使用や製品の省電力化を進め、金型設計においても成型材料の利用率向上や金型の長寿命化などに取組んでいます。
 以下に各製品における環境配慮について紹介します。

環境配慮型製品の例
●コネクタ事業
V2H用コネクタ KW02シリーズ
注:V2H:vehicle to Homeの略
  1. 製品普及による再生可能エネルギー利用拡大
    本製品を適用するV2Hシステムは、電気自動車の大容量の蓄電能力を家庭やオフィスなどで活用するものであり、再生可能エネルギー(太陽光発電や風力発電など)の出力変動吸収に役立てることができ、それら環境負荷の少ない新エネルギー源の利用拡大に繋がる。
  2. 製品利用によるエネルギー利用効率向上
    本製品を適用するV2Hシステムの利用により、電力需要の少ないタイミングで充電した電力を需要の高い時間帯に利用することで、効率良くエネルギーを活用できる。
  3. 製品設計による省資源化
    従来のEV急速充電用コネクタに比べ、本体を小形・軽量に設計し、且つ最も素材を使用するケーブルの細径化を図り、構成する素材の量を削減した。また、可能な限り急速充電コネクタとの部品共通化を図り、設備製作を削減した。
  4. 環境対応仕様(RoHS対応品)
    構成材料はRoHS指令に対応し環境に配慮。

●インターフェース・ソリューション事業
液晶タッチパネルモニタ(UT3シリーズ)
  1. 環境負荷物質の使用量削減
    鉛フリーはんだの使用、三価クロム表面処理の採用等によるRoHS指令対応に加え、LEDバックライトの採用により水銀レス化を実現しています。
  2. 未使用時の電力消費を低減
    従来より電源回路の高効率化やLEDバックライトの採用により省電力化を実現してきましたが、近年はオート・パワーセーブ機能を搭載し、未使用時の電力消費量を従来比50%程低減しています。

●航機事業
油田掘削市場向け デジタルディレクショナルモジュール(SMART DM シリーズ)
  1. 機能集約(SMART化)による省資源化
    モジュール形態として独立していたセンサー部、AD変換部、演算処理部、電源部を一つのモジュールに集約したことにより、モジュール間配線材料の削除とモジュール筐体材料の削減を実現した。
  2. 顧客での省資源化と掘削の効率化
    機能集約により油田掘削Tool全体の短尺化が可能となり、顧客における省資源化に貢献した。また、短尺化により小曲率での掘削が可能となり掘削全体の制御幅が広がり、より効率的な掘削が実現できる。さらに、旧来分散していた機能をAll In Oneにしたことで顧客の在庫削減やライフサイクルコストの低減に貢献できる。