環境報告書2017

グリーン調達の推進

グリーン調達の状況

 航空電子グループでは製品の設計段階から環境負荷の低減と有害化学物質の使用量削減を図り、グリーン調達を進めています。

 製品を取り巻く化学物質規制の状況は欧州RoHS指令を始めとし、世界的に有害化学物質の製品への含有規制が厳しくなってきています。
  欧州RoHS指令において2019年7月22日から、これまでの6物質に加え4種のフタル酸エステル類の含有が規制されます。航空電子グループはお取引先様と連携し、有害化学物質が製品に混入しないように取組んでいます
 

航空電子グループにおける取組み及び2016年度の活動結果

●規制物質への対応
・製品含有化学物質に対する各国の規制及びお客様の要求を盛込んだ「グリーン調達ガイドライン」の改訂。
・欧州RoHS指令において新たに規制される4種のフタル酸エステル類への対応
(詳しくは後掲のフタル酸エステル類への対応を参照願います)。

●製品含有化学物質情報の伝達の取組み
・製品含有化学物質情報を円滑にお客様へ伝達するために、従来AISやIMDSなどいくつか利用してきたスキームに代わり国際的な標準になると思われるchemSHERPA(ケムシェルパ)の適用推進。

●環境アドバイザーによる環境品質の確認
2004年度より独自の「環境アドバイザー認定制度」を導入して国内/海外合わせて311名以上の環境アドバイザーを認定しグループ内はもとよりお取引先様の製品について化学物質管理が適切かつ効率的に運用されているか環境品質確認を実施しています。
①航空電子グループの環境品質の確認
・国内で5拠点、海外で3拠点について「環境アドバイザー」が工業会のチェックシートをもとに環境品質内部監査を実施。
②お取引先様の環境品質の確認。
・国内/海外合わせて381社について「環境アドバイザー」が適用項目の絞り込みを行ったチェックシートをもとに環境品質確認を実施。

●お取引先様とのコミュニケーション
 環境品質向上のためには、お取引先における環境管理システムの構築、化学物質含有データの提供等、相互信頼に基づいた協力体制が不可欠となります。2016年度は次のコミュニケーションの機会を設け強固なパートナーシップの構築を図りました。
「調達方針説明会」の開催
「新春懇親会」の開催
「改正RoHS指令説明会」の開催

フタル酸エステル類への対応

2019年7月22日から欧州 RoHS指令の下で4種のフタル酸エステル類の含有が規制されます。フタル酸エステル類は移行性が強く、樹脂、ゴムなどへの非意図的含有が起こり易い為、航空電子グループとして改正RoHS指令対応ワーキンググループを設置し、以下の通りお取引先様と連携した活動を行っています。
  • お取引先様おけるフタル酸エステル類の工程管理体制の構築
  • お取引先様への改正RoHS指令説明会の開催
  • フタル酸エステル類の代替材の検討及び製品評価
  • 製造、検査、保管等の工程管理体制構築
【写真1:環境アドバイザー教育】
【環境アドバイザー教育 次第】
【写真2:調達方針説明会】
【写真3:新春懇親会】
【写真4:改正RoHS指令説明会】
【改正RoHS指令説明会 次第】