環境報告書2009

製品に含まれる化学物質の管理(サプライチェーンマネジメント)

化学物質含有情報の管理システム

●含有化学物質データベース
    生産管理用データベースと連動させた化学物質データベースにより、製品に含まれる化学物質を管理しています。 これにより、材料や部品に含まれる化学物質の情報に変更が発生しても自動的に製品の化学物質含有情報に反映され、お客さまからのお問い合わせに素早く対応することができます。

お取引先の管理状況の確認

●お取引先環境品質確認
    航空電子グループでは、お取引先を巻き込んで環境品質不具合を発生させない体制の確立を目指しています。
    環境品質面で特に重要な工程を担当されているお取引先に対しては、その二次以降のお取引先も含めて環境品質確認を行う事で、サプライチェーン全体としての環境品質体制の確立を進めています。

●環境アドバイザー認定制度
    航空電子グループでは、お取引先の環境品質確認を担当する「環境アドバイザー」認定制度を2004年度に導入しています。
    この制度では、決められた内容の教育を受講し、試験に合格した者のみを「環境アドバイザー」に認定し、2008年度は国内/海外合せて25名の新「環境アドバイザー」が誕生しました。
    その結果2009年3月末で国内/海外合せて約270名の環境アドバイザーが各地のお取引先の環境品質確認を行っています。

●REACH規制への取り組み
    2007年6月に欧州で施行されたREACH規制は、JAEグループにとってRoHS指令以上の影響があると判断し、営業部門から事業部部門までの代表者を集めた「REACH対応WG(ワーキングチーム)」を設置して2008年1月から本格的な活動を開始しました。
    「REACH対応WG」では、関係会社や外部団体を通じてREACH規制の内容把握を進めると共に、JAEグループの製品/部品への要求事項と各部門が対応しなければならない事を明確にし、事業部門はもとより国内/海外の営業部門や生産会社の全てに対して説明会を開催し、的確な対応が出来るよう準備しました。
    さらに関連するお取引先にも説明会の実施や説明資料の配布を行い、サプライチェーン全体としてREACH規制へのスムーズな対応を進めています。