環境報告書2013

地球温暖化対策

   地球温暖化対策は世界的な重要課題であり、私たち一人ひとりにとってより一層の取り組みが求められています。
   航空電子グループでは「環境意識の啓発」「生産系での対策」「工場施設での対策」を3つの柱として、地球温暖化対策に取り組み、環境活動において目的・目標に掲げて取り組んでいます。
   2010年度以降、毎年省エネに関するe-ラーニングを実施し社員の啓発をはかっています。
 

電機・電子業界の統一目標への対応状況

   2012年度の国内航空電子グループのCO2総排出量は49,097トンとなり前年度比で約20%増加しました。 主な排出量増加の要因は2011年度以降の電気のCO2換算係数の急激な悪化によるものです。
   国内航空電子グループは2013年度からは、電機・電子業界の「低炭素社会実行計画」に参画し、「2020年に向けて、エネルギー原単位改善率年平均1%」を目標として活動を推進します。
 

エネルギー使用によるCO2排出量/原単位の推移

 

 国内JAEグループ実質売上高原単位の推移

※CO2排出量実質生産高原単位=CO2排出量/実質生産高
 実質生産高は生産高を日銀国内企業物価指数(電気機器)で割り戻すことにより、電機・電子業界で顕著な価格下落を補正した指標です。
 実質生産高=生産高/国内企業物価指数(電気機器)
※電力使用によるCO2換算係数は、電気事業連合会公表値を使用し、2012年度は2011年度実績(0.476ton-CO2/MWh)を使用しています
 

東京都の「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」への対応状況

昭島事業所は温室効果ガス排出総量削減義務の対象であり、2010年度から2014年度の第一計画期間については平均で6%の削減義務が課されています。
2012年度の排出量は基準排出量からおよそ30%減となり、当初計画以上の削減を行うことができました。第一計画期間は、現状対策の維持により自己努力による削減義務達成可能と見込んでいます。
厚生事務棟や第五工場の建築など基準年度以降の建物の変更に伴う基準排出量変更申請は、東京都による増減量算定方法確定に伴い変更申請の要件に該当せず申請を取り下げました。

2012年度の省エネ施策事例

【生産系の省エネ事例】
●プレス工程、めっき工程の生産効率アップによる省エネ
●CNC旋盤、恒温恒湿槽の省エネタイプへの更新
●エアーガンや配管のエアー漏れ点検、改善による省エネ
●クリーンルーム空調の夜間・休日運転停止による省エネ
●真空ポンプ設備の稼働時間増
工場エアーから真空ポンプ仕様に変更した設備の稼動台数及び稼動時間を増加することにより電力消費量を削減。

真空ポンプ稼動

【工場施設の省エネ】
●照明器具の省エネ型(アルライン)に230台交換
●冷却水ポンプのインバータ化、エコポンプへの切り替え
●電算機室空調をセントラル方式より個別方式(パッケージエアコン)に変更で電力削減

計算機室のパッケージエアコン

地球温暖化対策に関する啓発活動

地球温暖化に対する啓発活動は、「草の根運動」として2010年度より展開しております。 「草の根運動」は、「省エネ10か条」および「環境月間」の開催を基本として、2012年度は以下のような活動を展開しました。
  1. 環境月間(6月1日~6月29日)
  2. 省エネに関する環境教育(詳細は、環境教育の項参照)
    約3000人の国内分身を含む全従業員に対して、eラーニング方式により実施しました。
  3. ウォームビズ、クールビズ
    クールビズ ( 5月7日~10月31日)
    ウォームビズ(11月1日~ 3月31日)
  4. 節電ライトダウンキャンペーン参画(6月21日、7月7日)
    ビルの広告塔等に関するライトダウン(昼夜)
  5. ノーカーデー
    CO2排出量削減活動として、月2回の実施を年間を通して活動しました。
  6. エコドライブ講習(2月27日)
    外部講師を招いて座学による講習会を実施しました。
  7. 従業員の家庭で実施している省エネ活動についての意識調査(6月)
    会社で実施している省エネ施策を、社員の多くが家庭でも実施していることが分かりました。

    国内分身全社で実施した、「クールビズ」、「ウォームビズ」のポスター
 

国内分身全社と共に全社員が一丸となって実施している「省エネ10か条」