環境報告書2023

サプライチェーンマネジメント

グリーン調達の状況

 製品を取り巻く化学物質規制の状況は欧州RoHS指令を始めとし、世界的に有害化学物質の製品への含有規制が厳しくなってきています。
 航空電子グループは設計段階から有害化学物質の削減を図るとともに、取引先様と連携しながらグリーン調達を推進しています。

航空電子グループにおける取組み及び2022年度の活動結果

●規制物質への対応
・製品含有化学物質に対する各国の規制及び顧客要求を盛込んだ「グリーン調達 ガイドライン」の改訂。

●環境アドバイザーによる環境品質の確認
・航空電子グループは独自の「環境アドバイザー認定制度」を導入して国内/海外合わせて約420名の環境アドバイザーを認定しグループ内はもとより仕入れ先様の化学物質管理が適切かつ効率的に運用されているか環境品質確認を実施しました。

(1)航空電子グループの環境品質の確認
・国内で5拠点、海外で7拠点(生産6拠点に加え非生産拠点1社を含む)について製品の化学物質管理が適切かつ効率的に運用されている事を確認する為、環境品質内部監査(クリックすると開きます)を実施しました。


(2)取引先様の環境品質の確認
・独自のチェックシートを見直し、国内/海外合わせて372社へ環境品質確認を実施しました。

●取引先様とのコミュニケーション
・2022年度におきまして、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、毎年恒例の「新春懇親会」を昨年に引き続き中止と致しました。「調達方針説明会」におきましては、取引先様へweb配信を行い、弊社の2022年度の方針を理解して頂きました。

●サプライチェーン全体の温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)排出量
・昨年と同様に環境省「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」を参考とし、航空電子グループの企業活動に関わる全ての温室効果ガス排出量を把握するため、自社の生産活動の温室効果ガス排出量(スコープ1,2)だけではなく、海外生産拠点を含めたサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量(スコープ3)について算定しました。

昨年度の算定結果と同様に温室効果ガス排出量の約60%を原材料・資材を調達する際の取引先様からのスコープ3カテゴリ1が占めている事が確認出来ました。
また本年度より近年グループ会社となった盟友技研㈱の温室効果ガス排出量も加算し、確認対象としました。