環境報告書2023

ゼロエミッション

 事業活動により発生する不要物への取り組みとして、レスペーパーによる一般廃棄物の削減、廃プラスチック及び金属スクラップなどの排出物の分別徹底によるリサイクル及び有償売却の推進を行い、資源の有効活用を行っています。

ゼロエミッション活動

 再資源化率の目標99%を2004年度に達成し、以降 継続的な活動を促進することで、2014年度には99.8%まで向上させることができ、2022年度の実績は99.9%となっております。

 全排出物の内、プラスチック及び金属系排出物の有償化を促進し、有償売却による廃棄物処理費の低減に努めています。また、省資源化並びにライフサイクルにおける二酸化炭素の削減に寄与しており、更なる向上に努めています。

(注)航空電子グループにおける「ゼロエミッション達成」とは、市町村の条例等により排出される廃棄物の内、焼却及び単純埋立てを除く排出量の再資源化率が、99.5%以上のことを指します。

 

廃棄物適正処理への取り組み

 航空電子グループでは、廃棄物処理法に基づき、排出される廃棄物に対して適切な処理を実施しています。全排出分類の産業廃棄物、一般廃棄物、有価物委託処理業者に対して、契約前はもとより、契約後も定期的に許可証の確認、現地視察などにより適正性を確認しています。
 また、2017年度には、処理委託先への確認事項や変化点の明確化、コミュニケーションの強化を図るためのチェックリストを作成し運用を進めています。

2022年度の主な活動

 以下に各サイトにおける主な廃棄物削減の取り組みについて紹介します。

・廃棄物の再資源化推進(JAE)
 処理技術の進歩などを視野に入れ、時代にあった廃棄物ごとの処理内容の見直しを行い、リサイクルの質的向上及び処理費用の削減の取組みを行っています。
 量産増などによる多量に排出されるものを優先的に取組み、複合廃材から金属を取り出すなど付加価値のある再資源化の推進に努めています。
・廃プラスチックの再資源化推進(JAE)
 材料種類別の分別徹底、処理内容・再資源化業者の見直しを行うことにより、リサイクルの質向上と処理費用削減の取組みを継続的に行ってきましたが、2021年6月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され(2022年4月施行)、製品の設計からプラスチック廃棄物の処理までに関わるあらゆる主体におけるプラスチック資源循環等の取組(3R+Renewable)を促進することが求められることになり、2021年度から新たに廃プラスチックの有価物化の取り組みを開始しました。
昨年度は成形時に発生するスプルー・ランナーの粉砕材、スクラップに関し有価物化の取り組みを行い、プラスチック排出量の約30%の有価物化を達成しました。
 また、委託業者のプラスチック新法対応状況の把握、再資源化意識の促進など、サプライチェーンと協力して再資源化を推進しています。

☆廃棄物に関する教育でも、プラスチック廃棄物問題や、廃棄物が悪影響を及ぼす環境汚染への理解、自身の生活の中でも実践できる内容を取り入れています。

・有価対象材料の増加(HAE)
 インサートモールドを業務としている製造部門では、インサートモールド時に排出す る成形屑(ランナーやゲート等)を有価物として外部業者に売却していましたが、2020 年度実績で排出量の40%程度の有価比率でした。2022年度では有価比率の向上を図る 為、「対象材料の増加」「引取環境の向上(処理袋やカート増)」を更に進め、年平均60% 以上の有価比率にアップする事が出来ました。