環境報告書2023

製品への環境配慮

製品への取り組み

 製品の製造、使用、及び廃棄の各段階における環境負荷を低減するため、設計段階から環境へ配慮した取り組みを進めています。
 製品設計においては、有害性の低い材料の使用や製品の省電力化を進め、金型設計においても成型材料の利用率向上や金型の長寿命化などに取組んでいます。
 以下に各製品における環境配慮について紹介します。
 

環境配慮型製品の例

●コネクタ事業
AB10シリーズ

  1. 製品コンセプト:修理可能指数への対応
    挿抜頻度が高く、故障リスクの高いUSB充電ポートを、消費者が容易に修理可能とすることで家電廃棄物を減らすことができ、修理可能指数向上に貢献した製品となっております。
  2. FPCレスでUSBをモジュール化
    モジュール基板はメイン基板と同じシートで共取り可能なため、材料ロス/加工時のエネルギーを抑制します。
  3. 特殊工具不要
    一般的に入手可能なドライバーだけでモジュール交換できる嵌合構造となっています。
  4. 低温半田実装適合
    実装工程におけるCO2排出量を低減できる低温半田実装に適合しています。

●コネクタ事業
200A超急速充電対応KW07シリーズ

  1. xEV超急速充電に対応する200A通電CHAdeMO(チャデモ)規格対応
    従来仕様のKW1シリーズと比較し、最大200A大幅な通電能力向上を達成。短時間での電動車充電を可能とし、サステナブル社会の発展に貢献します。
  2. 製品設計による省資源化
    更なる最適化設計により本体を小形・軽量に設計することで素材使用量の最適化を実現。組立方法を簡略化することで製造に関わる電力消費量を低減しております。
  3. 環境対応仕様(RoHS対応品)
    構成材料はRoHS指令に対応し環境に配慮しました。

●インターフェース・ソリューション事業
メタルメッシュフィルムセンサ(静電タッチパネル向け)

  1. 当社独自の印刷工法によるエネルギー消費量、水・薬液使用量の大幅な削減
    当社独自のロールtoロールによる印刷工法は、製品形成において必要な箇所のみに無駄なく材料を印刷し、従来の工法である蒸着プロセスによるITOのタッチパネルと比較し、エネルギー消費量、水・薬液の使用量を大幅に削減した環境にやさしい生産プロセスを実現しています。
  2. 使用したインクをリサイクル
    使用したインクをリサイクルし、使用する材料を有効活用する取組を行っています。