環境報告書2021

地球温暖化対策


 地球温暖化対策は世界的な重要課題であり、より一層の取り組みが求められています。
 国内航空電子グループでは「環境意識の啓発」「生産系での対策」「工場施設での対策」を3つの柱として、地球温暖化対策に取り組んでいます。

航空電子グループの二酸化炭素排出量

 2020年度の航空電子グループの二酸化炭素(CO2)総排出量は106,117トンとなり、前年度より増加し、売上高原単位も増加しました。主な要因は、市場の回復基調による生産量の影響によるものです。
 今後のCO2削減に向けて、政府方針でもある2050年CO2総排出量実質ゼロを念頭に、以下の取組みの方向性について経営トップと情報を共有してきました。各拠点の実情に合わせた検討を行っていきます。 
 ・CO2排出量削減
 ・自己発電
 ・再生可能エネルギーの調達
 ・再生可能エネルギー証書の調達
 引き続き、使用電力の把握に努め、CO2総排出量及び売上高原単位を監視しつつ、更なるインフラ設備や、生産設備の省エネ化、そして、効率的な生産を行っていきます。
 
エネルギー使用によるCO2排出量の推移

エネルギー使用の原単位(※マウスを置いて定義をご覧ください)は、国内・海外CO2排出量と連結売上高による原単位を示します。(単位:t-CO2/億円)

※国内電力使用によるCO2換算係数は、電気事業低炭素社会協議会公表値を使用し、2020年度は2019年度実績(0.444 ton-CO2/MWh)を使用しています。

SBTへの対応状況

 航空電子グループはNECグループとしてSBTiよりSBT1.5℃の認定を取得しております。またGHG排出量(スコープ1,2)のデータ(2020年度)については、昭島事業所では第3者検証を受審し認証を受けています。
 引き続き、算定集計値の正確さの維持と、算定集計方法の効率化を図っていきます。

電機・電子業界の統一目標への対応状況

 国内航空電子グループは、電機・電子業界の「低炭素社会実行計画」に参画し、「2030年に向けて、生産プロセスのエネルギー効率を年平均1%改善する」を目標として活動を推進しています。

 生産の増加に伴い、エネルギー総使用量は増加していますが、地球温暖化対策への取り組みによりエネルギー使用原単位の抑制に努めています。
 2020年度の 2012 年度を基準としたエネルギー使用原単位改善率は目標7.73%に対し22.90%の結果となりました。

東京都の「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」への対応状況

 JAE昭島事業所は温室効果ガス排出総量削減義務の対象であり、CO2実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現を目指す東京都の取り組みに賛同し、都キャップアンドトレード制度に基づくクレジット(CO2超過削減量)12,314tを寄付し、東京都より感謝状をいただきました。

 2020年度から2024年度の第三計画期間では平均で25%の削減義務が課されておりますが、2020年度の排出量は新製品の立上げ等により、基準排出量から単年度では25%の削減に達しませんでした。このままでは削減義務の達成が厳しく、再生可能エネルギーの導入なども含めて、より一層の地球温暖化対策への取組みを推進します。

2020年度 省エネ事例

工場関連施設

実施内容①
変電所変圧器更新による損失削減(JAE) ・3工場変電所変圧器を高効率変圧器に更新。
 更新に合わせ変圧器統合(4台→3台)、容量見直しを実施。
・特高受電所2号変圧器(4000kVA)1台を超高効率変圧器に更新。
効果 備考
14,454 kWh/年
(3工場)
25,715 kWh/年
(特高受電所)
 
変電所変圧器は30~35年を目安に計画的に更新している
2012年度から高効率な機器への更新を実施。(2019年度迄13台更新)
今後は2025年度までに第1工場変電所13台、体育館変電所2台の高効率変圧器への更新を計画。

 
実施内容②
コンプレッサー更新による省エネ(JAE) ・コンプレッサー4号機(ベース機のため整備時を除き
24時間365日運転)を更新し台数制御の設定を見直した事により大幅な省エネを図る事ができた。
効果 備考
96,000kWh/年

 
昭島事業所には5台のコンプレッサーがあり最適な組み合わせとなるように台数制御を行っている。
コンプレッサーは10~20年を目安に計画的に更新している
2019年度迄に1台更新を実施。今後は2025年度までに残り3台の更新を計画。
実施内容③
空気調和機へのインバーター装置の設置(HAE) プレス機稼働の影響によりD棟は室温が高くなり易く、温度調整の為の空気調和機はフル稼働となっている。そこで、空気調和機の制御盤に自作のインバータ装置を設置し、周波数制御による稼働とした事により使用電力の削減が図られた。
効果 備考
20,400 kWh /年

 
 

照明関連

実施内容①
LED灯への更新(JAE) ・第1工場3階フロアの天井照明404灯を更新。
・第1工場廊下の天井照明28灯を更新。
・事務棟廊下共用部の天井照明29灯、トイレの天井照明48灯を更新。
・厚生事務棟トイレの天井照明51灯を人感センサ付LED照明に更新。(消し忘れ防止)
効果 備考
34,947kWh/年
 
建屋内照明のLED化は2013年度から計画的に実施している。
今後も引き続き老朽化した事務棟、第1工場フロア照明を中心に計画的に更新予定。
実施内容②
LED灯への更新(JAE・NLC) 第1センターの食堂厨房の照明6灯をLED灯に更新。
効果 備考
56kWh/年 2本×3列を更新

海外生産拠点の活動

実施内容①
工場省エネ活動(JAE-WX)

空調設備の清掃

コンプレッサーのメンテナンス

照明センサの調整
電気の節約改善。
・空調設備のラジエーター及びフィルターを定期洗浄して、効率向上を図る。毎日の点検を通じて電力使用状況に異常値を発見した場合、タイムリーに関連部門を連絡する。
・コンプレッサーのメンテナンス及び合理的な台数運転の実施。生産ラインに巡回し、エア漏れ設備の状況をタイムリーに関連部門に連絡し改善する。
・共用部分の照明のセンサを調整して、無人の場合での点灯
現象を解消させる。
効果 備考
未算定

 

物流関連

1)モーダルシフト(鉄道輸送)によるCO2削減

電気連結器(木箱梱包)を鉄道用コンテナ輸送によりCO2削減の実施。
CO2削減実績1.436トンの削減 (トラック輸送との対比)


2) 東海便の大型化によるによるCO2削減

1日に4t車2台で運行していた東海便を10t車1台に変更した事により
0.615tonのCO2を削減した。※CO2削減量0.015t/1日×41日=0.615ton


3) リユーストレー使用によるCO2削減

コネクタのトレーをリユースすることでCO2を削減した。
CO2削減実績=125.893ton削減。
※リユーストレー重量49.370ton/年×換算係数2.55ton CO2/ton=125.893ton

地球温暖化対策に関する啓発活動

2020年度に行った地球温暖化対策に係る啓発活動の幾つかをご紹介します。
●  環境月間(6月1日~6月30日)
  環境月間の周知を行い、サイト毎に各種環境月間行事を催しました。
  • ノーマイカー運動
  • エコドライブ運動
  • 各事業所周辺地域の清掃活動 他
●  環境一般教育(省エネ啓発含む) (7月13日~8月31日)
  国内航空電子グループの全従業員に対して、eラーニングを実施しました。
  (詳細は環境教育の項参照(クリックすると開きます))

●  クールビズ、ウォームビズ
  • クールビズ ( 5月7日~10月31日)
  • ウォームビズ(11月1日~ 3月31日)
●  節電ライトダウンキャンペーン参画(6月21日、7月7日)
  夏至と七夕の夜8時から10時までの2時間を特別実施日として一斉消灯を呼びかけ、可能な範囲で各職場内および家庭内において消灯を推進しました。
6月21日:夏至ライトダウン(夏至の日)
7月7日:七夕ライトダウン(クールアース・デー)

サプライチェーン協業による地球温暖化対策

 航空電子グループでは、国内の仕入れ先様へCSRガイドラインにて温室効果ガスの排出量削減のご賛同及び実践をお願いし、各社に年間の購入電力量の集計を行っています。回答があった弊社主要取引先の2019年度からの購入電力量は昨年に引き続き、わずかに削減しました。